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ハイスピードカメラが捉える一瞬の神秘映像とは?

こんにちは、IMAGICA GROUP公式note編集部です。
当社グループでは”映像”を軸に、エンタテインメントと産業の2つの分野にて事業を展開しています。

今回は”産業分野”にフォーカスし、グループ会社のフォトロンが誇るハイスピードカメラを2回連載でご紹介いたします。


IMAGICA GROUPのグループ会社、フォトロンとは

まずはハイスピードカメラの設計・開発・製造・販売・保守を手掛けるフォトロンについてご紹介します。

最先端技術と最高品質を追求する画像領域のフロントランナー
フォトロンは1968年の創業から、画像領域に特化してハードウェア・ソフトウェア開発を行ってきました。画像・映像の付加価値を追求する姿勢を貫き続け、現在ではハイスピードカメラから、CAD、放送・映像機器、講義収録・配信システムまで、画像処理の技術を軸に幅広い事業を展開しています。
さらには最先端技術の追求だけでなく、お客様に「品質」と「信頼」をお約束するための製品開発やサポート体制の整備も、フォトロンのこだわりです。
“Niche But Top(ニッチな市場でのNo.1企業)”を掲げ、顧客満足による信頼の創造という基本理念のもと、画像処理技術のフロントランナーとして”世の中初の製品”づくりへの挑戦とグローバル展開を目指してまいります。

ひとことでいうと…ニッチな業界で「画像にこだわる会社」です!
ハイスピードカメラ以外にも、図面を設計する際に欠かせない製図ツールである「CAD」のソフトウェアや、放送局・動画配信事業者などに向けた映像機器システム、大学や企業に向けた講義・研修の動画収録・配信システム、さらには、スポーツ・音楽ライブの映像伝送・制作プロダクションサービスなど多様な製品・サービスを提供している会社です。フォトロンの子会社であるフォトロン M&E ソリューションズでは、医療分野に向けたソリューションも提供しています。

ハイスピードカメラについて

さて、皆さんは「ハイスピードカメラ」または「高速度カメラ」をご存知でしょうか?
そうです、「スローモーション映像を撮影できるカメラ」のことです。
最初に、以下の動画をご覧ください。

ワシミミズクがカメラに向かって来るところを撮影したものです。
スローで観るとすごい迫力ですよね。

一般的なビデオカメラや動画撮影では、1秒間に30コマ程度の撮影を行います。
ハイスピードカメラは、その30倍以上、1秒間に1,000コマ以上の撮影を行うことができます。
そのため、この図のように普通のカメラでは撮れない一瞬を撮ることができるのです。

ちなみに、現在のiPhoneでのスロー撮影は「120 fps」と「240 fps」のいずれかを設定できます。これは1秒間に120コマないしは240コマで撮影ができるということです。これが、フォトロンで一番高性能なハイスピードカメラですと、なんと「2,000,000(200万)fps」という超高速度で撮影ができます。

それは、肉眼では見ることができない、一瞬に潜む神秘の世界を捉えられるということ…。

どういう業界で、どんな人が使っているの?

ハイスピードカメラが使われる業界は、テレビなどの「放送局向け」と思われる方も多いかもしれませんが、実は、主に製造業と大学や企業の研究機関などのアカデミック分野で活躍しているカメラです。
製造業では自動車、航空宇宙、素材、電子部品、半導体、食品、薬品、化粧品…と幅広い分野で、意外と皆さんの身近な製品の開発や製造現場で使用されています。

一体なぜこれ程の幅広い業界で使われているのでしょうか?

それぞれの現場では、人の目には見えない超高速現象があるからです。

どんな速い動きがあるんでしょうか?
実際の動画を交えながら3つの事例をご紹介します。

①自動車業界
衝突試験:車の外だけでなく、車内も観察しています。

②電子・半導体業界
落下試験:スロー撮影だけでなく、瞬間的な変形量の画像解析をしています。
以下の動画では、タブレットが落下した場合に、どこに力が加わり変形するか(ひずみ)を解析し、より耐久性に優れた形状設計に役立てます。

③食品業界
生産ラインの観察:いつ起きるか分からない、一瞬の不具合を撮影します。
以下の動画では、蓋をする前のジュースの充填ラインの挙動を撮影したもの。充填搬送時にジュースが飛び出す映像が確認できます。 

このように、各業界において実験から製造現場まで、色々な工程で使われてるハイスピードカメラ。

まだまだ紹介しきれないぐらいの、事例が沢山あります。
ぜひ以下リンクから事例をご確認ください。

スーパースロー映像の沼へようこそ

・サンプル動画集|未体験映像の世界 

・導入事例|User`s Voice 

フォトロン公式YOUTUBEでも、ショート動画で身近な現象を撮影しております。こちらもぜひチェックしてみてください。

スーパースロー映像はいかがでしたでしょうか。
この神秘に触れ、更なるスローモーションを追い求めるとき、抜け出せないハイスピードカメラ沼が皆さんをお待ちしております

ちなみに、編集部のおすすめ動画はこちら。
錠剤パッケージの生産ラインで、搬送工程を撮影したもの。
実際は目にもとまらぬ速さで流れていきますが、スローモーションで運ばれる様子がなんともいえない愛くるしさなんです。


次回はハイスピードカメラがどんな仕組みで動いてるかについて解説していく予定です。どうぞお楽しみに!
最後までお読みいただきありがとうございました。


本記事は2024年4月時点の情報をもとに掲載しております。最新情報とは一部異なる可能性もございます。



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