「第4回 XR総合展 夏」に出展しました!(後編)
XR技術をはじめとしたテクノロジーの最前線を体感し、最新の製品やソリューション、新たなビジネス展開を紹介する「第4回 XR総合展 夏」。
前編に続き、後編では、株式会社ロボット(ROBOT)が担当したXRデモンストレーションのシナリオと構成に関する制作秘話、また、同社、株式会社ピクス(P.I.C.S.)、株式会社IMAGICA EEX(IMAGICA EEX)、3社の個別展示の内容をご紹介します。
XRデモンストレーション「IMAGICA MAGIC!」にて、ROBOTが開発とシナリオを担当
ROBOTは、展示のコンセプトワードである「IMAGICA MAGIC!」の開発とメインステージで行われるプレゼンテーションのシナリオの開発を行いました。担当は数多くの広告作品を手掛けてきた斎藤みゆきさん。広告制作で培ったメッセージを分かりやすく、かつ印象的に聞き手に伝えるという技術を最大限に発揮してIMAGICA GROUPと、展示会に参加した4社の説明を3分のプレゼンテーションにまとめました。
ステージ演出について。
斎藤さんが開発したシナリオをベースに、同社の新崎晴久さんが演出プランの作成から、司会進行を行うプレゼンターの動きとステージプレゼンの目玉であるフォトロン提供の Vizrt(3Dリアルタイムグラフィックスシステム)の舞台演出を行いました。
オープニングでは、あえて合成前のブルーバックを使用するなど、メインスクリーンに流れている映像は、録画ではなくリアルタイムで合成がされている事を分かりやすく伝える為の工夫が随所に散りばめられています。
コンセプトワードのIMAGICA MAGIC!に合わせて、衣装やスクリーンCGなど演出は、「MAGIC!」をキーワードに設計しました。スクリーンで映し出されるバーチャルな世界のCG制作は、新崎さんとCGディレクターが協力しながらつくりあげました。
次は、ROBOT、P.I.C.S.、IMAGICA EEX3社の展示内容についてご紹介します。
各社の展示内容のご紹介
【ROBOT】エンタテインメントをビジネスのソリューションに
~名刺交換×エンタテインメント「ROBOT CINEMA」~
ROBOTは、映画・ドラマ・TVCMなどの映像コンテンツに加え、世界初となる12Kワイドのライブビューイング、8K/4K/360度カメラなど最先端撮影技術を駆使した企画演出、インタラクティブコンテンツAR や空間移動型VR など、クリエイティブとテクノロジーを駆使した新たなストーリー体験を幅広く提供しています。
ブースでは、本展示会のために企画・開発した「名刺交換エンタテインメントシステム」を展示。ROBOTの提供するソリューションを来場の皆さまに体験いただきました。
「名刺交換」がエンタテインメントに!?
来場者としての展示会。「名刺交換」は積極的に行いたいものではないケースもありますよね。また、一日中、会場内を歩き回ったあと、交換した数々の名刺を眺めたとき、「どんなサービスの会社だったかな・・」と思うことはありませんか?
ROBOTは「展示館での名刺交換はネガティブな印象がある」「紙の作品集捨てられててしまうことがある」を解決すべき問題として定義。名刺交換を楽しんでもらう体験型ソリューションとして「名刺交換エンタテインメントシステム」を開発しました。
「名刺交換エンタテインメントシステム」は、コンテンツメーカーのROBOTらしく「映画館」がモチーフ。デジタルを最前面に押し出した展示が多い中でアナログ手書風なデザインの展示は思わず足を止めたくなくビジュアルです。
チケットに表示しているQRコードをスマホで読み取り、立ち上がったサイトを「ROBOT CINEMA」のスクリーンにかざすと・・・
スマホの画面にROBOTが制作を担当した劇場映画・ドラマ・MV・CMなど映像コンテンツの制作実績が上映され、AR体験をすることができました。
チケットに表示印字された数字はノベルティの抽選番号になっているというサプライズつき。1から3等までの「映画のお供」的ノベルティをプレゼント。さらに名刺サイズでゴミになりづらい会社案内もおつけして、名刺交換システムを完結させました。
ROBOTは、「面白い、グッとくる、気持ちが前を向く」そんな心を豊かにするクリエイティブアイデアをデジタル技術と広告ノウハウを融合し、新しいソリューションとしてご提供しています。
ROBOTのコーポレートサイト「ROBOT for BUSINESS」では、さまざまな「ビジネスに効く、心を動かすソリューション」をご紹介しています。ぜひご覧ください。
【P.I.C.S.】映像を通し、人の心に「楽しい驚き」を提供します。
P.I.C.S.は、「独創性と革新性」を常に心がけ、新しい感受性を持った映像を通し、人の心に「楽しい驚き」を提供する、クリエイティブプロダクションです。CM、MVをはじめ、商業施設や各種展示会におけるVR、AR、サイネージなどの最新技術を駆使した空間映像演出なども数多く手がけ、よりフレームレスな映像体験を発信しています。
P.I.C.S.の強みは、圧倒的なクリエイティブ力
多彩な個性を持つクリエイターのマネジメントも手掛けるP.I.C.S.の強みは、なんといっても、クリエイティブ力。ブースに訪れた方から、「この作品、知っています!」と声をかけていただくことをきっかけに、「どんな映像や技術に興味がありますか?」と聞いてみると・・・ほとんどの方から「XR技術に限らず、映像を活用した新しい何かを作りたい」という声をいただきました。VR、ARなどのデジタルコンテンツから映画・CM・ドラマまで幅広いジャンルでの制作実績があるP.I.C.S.だからこそできるクリエイティブな提案を、来場者の皆さまにご紹介しました。
【IMAGICA EEX】体験を拡張し、未来を創造する。
IMAGICA EEXは、エクスペリエンス・デザインカンパニーです。社会やパートナーの課題を解決するために、ユーザーに寄り添い、アイデアを考え、カタチにして検証し、リアルとバーチャルを融合させることで「驚きと感動」の体験を創り出します。
IMAGICA EEXの展示ブースでは、最先端技術を活用する「次世代ライブ演出ソリューションの開発」を積極的に展開。有明アリーナの高精細な3Dスキャンデータを用いた、遠隔地からの下見やステージ設計など、事前シミュレーションへの活用をご紹介いたしました。
有明アリーナのデジタルツインデータ作成と今後の活用
IMAGICA EEXは、株式会社NTTドコモ及び株式会社NTTドコモ・スタジオ&ライブと共同で、有明アリーナの会場内を点群で撮影し、高精細な3Dデータスキャン、点群データ解析および生成、3D空間モデル化を実施しました。会場では、パートナー企業と共創しながら手掛けてきた実績をご覧いただきながら、今後、有明アリーナで開催されるスポーツや音楽ライブなどで3Dスキャンデータを活用することで実現されるステージ設計の短縮化・省力化について紹介。
企画・演出面においては、リアルとバーチャルが融合した新しいエンタテインメントの可能性を提案しました。具体的には、リアルタイム性(低遅延)に対応した真に演者に合わせたインタラクティブな演出が実現可能なシステムを開発しました。映像と連動した照明演出も加わり、複合的な演出を実現しています。
IMAGICA EEXのコンセプトは「New Experience Design」。
リアルとバーチャルを融合させ、メディアやジャンルの境界を超えた新しい体験、新しい価値を創出してきた実績をご覧ください。
「第4回 XR総合展 夏」にて、IMAGICA GROUPの「驚きと感動」を多くの方に体験いただきました。
IMAGICA GROUPは、引き続きクリエイティブとテクノロジーを活用した企画・演出をグループ横断で提供してまいります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。